ピースロードを歩み続けた
フォトジャーナリストの集大成
神奈川県厚木市の中津川沿いで育ち、大山の山並みを見て過ごした日々。その平和な風景が、私の原点です。しかし、県内には米軍基地があり米軍の事故や米兵による犯罪が絶えませんでした。高校の近くに米軍野戦病院があり、ベトナムから負傷兵が運び込まれる光景を教室の窓から度々見ていました。私の青春時代はベトナム戦争と直結していたのです。戦争、平和、環境問題に関心を持つようになったのは必然でした。
私は報道写真家として世界各地の戦争と核汚染の現場を取材してきました。核実験場、チェルノブイリ原発、劣化ウラン弾で放射能汚染されたイラク、戦禍の続くアフガニスタン、そして米軍基地の集中する沖縄で、その時代を記録し続けてきました。
Downwindersとは、米・ネバダ州での核実験で放出された死の灰が降り注いだ「風下の人びと」を意味します。核実験の風下地域だけでなく国家の起こした戦争被害者、社会の片隅で虐げられた人びともまた、Downwindersなのです。
この写真展は報道写真家として歩んだ50年間の集大成です。多くの方にご覧いただきたいと思います。
(写真)イラク・バグダッド


